誰もを受け入れてくれるような安心感のあるチエミさん。母がブラジル人で、幼少期をブラジルで過ごされました。5歳の頃に日本に移住することとなり、高校卒業後は専門学校でホテルのことを学んだとのこと。
「ポルトガル語と日本語をしゃべれるから、通訳もいいかと思ったんだけど。修学旅行の時のホテルマンがかっこよかったから、卒業後は日本ホテルスクールという専門学校に入って」
卒業後は就職をせず、VANTANキャリアスクールに入り直して雑貨の勉強を。初めての就職先は、劇団飛行船という子ども向けのミュージカルを展開している団体の事務をしていました。
勤めていた会社を退職してからは、一度リフレッシュのため友人と初の離島旅行に。東京伊豆七島の1つである御蔵島では、島の人の温かさや星のキレイさに感動して、リゾートバイトをしようと決めました。
「当時はmixiで募集とかしてて、夏は島、冬は山でリゾートバイトをしたいと思って。そしたら、ヨロン島のプリシアリゾートダイビングの事務に雇ってもらえたのがヨロン島との出会い!」
24才でヨロンへ来島し、当時プリシアリゾートのマリン部門にお勤めだった旦那様とお付き合い、結婚、そのまま移住! 現在は4人のお子さんに恵まれ、子育てをしつつ、旦那様の漁業のお手伝い、レジンアートの販売、NPO法人よろん出産子育て応援隊あんまぁ~ずの3つの活動をこなしています。
▲島内各所で販売中! レジンアート作品
「ずっと直感や思い付きで行動してきたけど、全て今につながっているなって思う。例えばホテルの専門学校で学んだホスピタリティーは今のあんまぁ~ずの活動で活きていると思うし、VANTANキャリアスクールで学んだ、カラーやグラフィック、マーケティングの知識は今のレジンの仕事に繋がってるなあって」
「去年は、こども祭りでブラジル料理を出したんだけどね。今まで自分のルーツにそんなに誇りを持ったり、二か国語話せることを便利に思ったことが今までないけど、思いがけないところで自分のルーツが何かにつながることが今後あるのかもしれないと思う」
▲4兄弟と休日の海あそび
ヨロン島は子育てがしやすいと、島のお母さんはよく言います。
「シーグラス拾おうと思ったら、子どもから風向きがこっちだからこの海岸にしようって言いだしてきたりね。食べる野菜育てたり、ニワトリを飼って卵をふ化させたり。都会じゃできないこと、経験があって、本当にこの島で子育て出来てよかったって思う」
暮らしながら、自分のルーツに気づく。ヨロン島の子どもたちもそんな風に島のルーツを思い返す日が来てくれたらいいなと思います。
ヨロン島のものを使って作っているチエミさんのレジンアート作品は、島内各所、お店で購入することが出来ます。ぜひお手に取ってみてくださいね。
重久チエミ(しげひさ ちえみ)
会えるかもスポット:東区