ヨロンFun

おすすめスポット見どころヨロン島の町木「ガジュマル」
お気に入り

ヨロン島の町木「ガジュマル」

Reporter 池田リョウスケ

自らを支え、島の暮らしを支える

奄美群島や沖縄に自生するガジュマル。ヨロン島では1984年に町木に指定され、島を代表する樹木のひとつとして親しまれています。

特徴的なのは気根と呼ばれる幹や茎から伸びる根っこ。

その気根が成長して「支柱根」となり、地面はもちろん、石と石との間にも根を張り巡らせ、生きるために必要な水分を確保すると同時に、その巨体を支えています。

古い民家では敷地を囲むように石垣を並べ、そこに大きなガジュマルが育っています。
島の人たちはこうした屋敷林をつくることで、台風による暴風雨から家族を守ってきました。
島を散歩中にガジュマルを目にしたら、それは「誰かのおうちの一部かもしれない」と温かく見守ってくださいね。

家という建物だけで暮らしていると言うより、屋敷林も含めた一回り広い空間で暮らしている。自然の脅威に晒されていると同時に、自然に守られている…島の人々はそんな感覚を身に付けてきたのかもしれません。

そして、同じことはヨロン島の海でも観ることができます。

島を囲む環礁サンゴは、台風時の高波を和らげてくれる言わば自然の防波堤。島全体を俯瞰すると、自然と共に暮らしていることを肌で感じます。

『家を囲むガジュマル、島を囲むサンゴ礁』

ヨロン島の風景から、自然に一歩近づいた暮らしを体感してみてはいかがでしょうか。

SHARE
  • Facebook
  • Twitter
RECOMMEND

旅のプラン