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最期まで自分らしく生きるお手伝いを
「看護師:池田香奈」

Reporter 池田かな

ヨロンはブレずに私らしくいられる島

笑顔とアフリカ布のお洋服が印象的な、愛知県出身の池田香奈さんをご紹介します。

「もともと、おじいちゃん、おばあちゃんっ子で。大学生の時はデイサービスやホームヘルパーのアルバイトをしていました」

大学で福祉を学んだ後、特別養護老人ホーム・デイサービス・小規模多機能などの福祉施設で6年間勤務。入居されているご家族から、お薬や治療の相談を受けている中で、自分が看護師になったらもっと寄り添えるはず! という気持ちから、看護専門学校へ通うことを決めました。

「大学へ通っているときに、自分の祖父母の看取りをお家でしたんです。これって当たり前じゃないな、サービスをする側と家族との関係性がしっかりしていないと出来ないことだなって、改めて気づかされました」

ご自身の経験から、自分のステーション、看取りのホームを持ちたいという気持ちが強くなった香奈さん。総合外科で3年間働いた後、縁があり、訪問看護ステーションの会社で働き始めました。

▲Fui-Duleにて利用者さんと

「4年半、訪問看護やナーシングホームの現場と事業運営の仕事も任せて頂いたけど、やっぱり私は現場人間だなと改めて感じて。いったん看護から離れてみようかと思ったときにヨロンに出会ったんです」

もともと、東洋医学やハーブへに興味があった香奈さん。会社を辞めて10カ月の間、日本全国を旅しました。旅の最終地点に、購入していた本の作者である薬草研究家の山悦子さんの住むところを訪ねてみよう、とヨロンを選択。滞在した3泊4日の間、ヨロンで薬草に関わるさまざまな人と出会い、愛知に帰省。今すぐ自分が携われる看護という仕事で、せっかくなら離島僻地医療を学んでみたいとハローワークを見ていると、なんとヨロンでの募集が! すぐに電話をして、2022年8月から与論徳洲会病院で働くことを決めました。

 

2023年5月末には前職を辞め、現在香奈さんは小規模多機能ホームFui-Dule(フゥイ・ドゥール)の主任看護師をしています。趣味のジェンベを利用者さんと叩いたり、時にはみんなでアフリカダンスを踊りながら。

「その人らしさを大事に、残された命に楽しい思い出をつくるのに関われたら。笑顔を引き出したいし、楽しいと思うこと、夢を叶えてあげたい。死は生の延長上にあるだけで、今を自分らしく生きるお手伝いをしたいんです」

力強く語る香奈さんにはいつも笑顔が溢れていて、一緒にいるだけで楽しくなれる、そんな素敵な女性でした。

▲琴平神社のイベントでアフリカダンスを踊った仲間たちと

「ヨロンは生と死が近い島、たましいの島と言われていますよね。自然崇拝をモットーにする大好きなアフリカ文化となんだか似てるなって。私、ヨロンの海と空が好きなんです」

池田 香奈(いけだ かな)

会えるかもスポット:小規模多機能ホームFui-Dule(フゥイ・ドゥール)

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