南フランスにあるマルセイユからヨロン島へ移住、現在はワイン屋さん”MAiSON SHiNAHA”を経営するブワジョル淳子(じゅんこ)さんへお話を聞きました。
「イギリスの大学卒業後、東京で広告代理店で営業のお仕事を数年経験し、のちに英語力を活かせる職場に転職。化粧品や輸入雑貨のバイヤーとして2ヶ月に1度は海外へ出張にいく生活をしてたの」
お仕事を通じて、フランスの取引先の経営者で、後に結婚することになるフィリップさんと出会ったそう。日本の会社にて7~8年働き、結婚を機にフランスへ移住されました。
▲娘さん2人とマルセイユの街並みをバックに
「最初はフランス語を話せなかったから、フランス語を学ぶために大学へ通ったりして。娘を2人授かってからはあっという間の12年間だった」
2人の娘さんは、フランス語を母国語として日本語もこなす、2か国語を使うバイリンガルに育ちました。淳子さん自身はお家で日本語を使うため、娘さんたちは家では日本語、学校ではフランス語で勉強を行ってきました。日本で暮らすご両親と日本語で会話が出来るようになってほしい、との願いから、日本語補習校という、週に1回3時間を日本の教科書を使って勉強する学校にも行かせていたのだとか。
「フランスでは通訳の仕事もしていました。日本語とフランス語と英語の3か国語が必要になるときだけの、かなりニッチな通訳をね」
淳子さん一家の初ヨロン来島は、2015年の夏。出身地である鹿児島へ帰省した際に、一度家族で行ってみたかったという想いで来島されました。
「ヨロンに来てみて、まず感想がなんだここって(笑)観光客は来ているはずなのに、海はどこへ行っても大体プライベートビーチで、ゆっくり出来ていいなあと思ったのが第一印象だった」
それから3年間連続でヨロン島に遊びに行き、2017年の帰りの飛行機で、「ここを拠点にして色んな場所へ遊びに行くのはどう?」とフィリップさんに提案されたことが、移住の決めてになったそう。
▲隙あらばすぐにピクニック。B&G艇庫にて
「ヨロンには大体そろっているのよね。学校は小学校から高校まであるし、通販も届くし、最低限のライフラインはある。不便もしないし、なんとなく直観で移住先はヨロンかなってお互いに思っていたみたい」
ヨロン島へ移住してからは、何か島の人たちとコミュニケーションを取れる場所を持ちたいと思い、経営の経験豊富なフィリップさんにアドバイスもらいつつ、ご自身の好きなワインのお店を始めたそうです。
「おかげさまで、”ワイン屋さんの”って覚えてもらえて。そんなポジションにさせてもらって有難いなって」
ヨロン島での暮らしを家族で楽しみながら、もうすぐ移住3年目を迎える淳子さん。ぜひ茶花中央通りにあるワイン屋さんへ寄って、お話をしてみてはいかがでしょうか。チャーミングな淳子さんとのお話で、あっという間に1時間くらい経ってしまうこと間違いなしですよっ(笑)
ブワジョル淳子
会えるかもスポット:MAiSON SHiNAHA