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新しい与論の形というのを創造したい
「ミュージシャン:川畑アキラ」

Reporter 小高あすか

与論の音楽はもっと高いレベルに行ける

太くて強い声、懐かしさを含んだメロディ、心に刺さるメッセージ。

言わずと知れた与論のスーパースター、川畑アキラさん。自身の音楽活動の傍ら、島で音楽をしている若者たちとの関わりの中で、与論の音楽の底上げにも尽力しています。

 

三つ子の魂百までとはよく言ったもの。

3歳の頃の「ヨロンサンゴ祭」が初ステージとなり、小学生の頃は友達とギター片手に歌う日々。朝礼や学級会、修学旅行などでは必ず歌を頼まれました。

「なんかそういうふうになっちゃうんだよね。ヌサリ(運命)なのかな。」

中学生で初めて作曲をし、高校生の頃はバンド活動に没頭、大学でも音楽サークルに入り、その中で少しずつ固まってきた「音楽で生きていく」という想い。

▲学生時代のバンド活動

腹をくくったのは大学を卒業する頃。「30歳になってデビュー出来なかったら解散しよう」とタイムリミットを設け、土曜日も日曜日も雪の降る日もとにかく必死にライブをし、29歳で念願のメジャーデビュー。ロックバンド「ザ・コブラツイスターズ」として活躍しました。

バンド解散後は沖縄に拠点を移しソロ活動を開始、そして2017年に故郷の与論島に帰ってきました。今思うことは、やっぱり与論が好きだし、島の若者には島に居ることをマイナスに感じず、誇りを持って欲しいということ。

「沖縄の人達は昔から音楽に触れていて才能もスゴいんだけど、与論の人も頑張ればそれ以上のレベルに行けると証明したい。自分が元気なうちに。島人タビンチュ関係なく色んなものを巻き込んで新しい与論の形というのを創造したい」

 

2023年2月9日~3月11日の期間に運行した、京急ブルースカイトレイン「ヨロン号」のテーマ曲「走れヨロン号」を作詞作曲したのもアキラさん。弟さんがサブスク等を、妹さんがCDジャケットデザインを手掛け、兄弟姉妹でのコラボという形も面白い作品です。

ソロになってからは与論をテーマにした曲を作ることが多くなり、島で歌う機会も増え、島人に大きな影響を与え続けています。圧倒的な才能の持ち主が一人居るだけで、全体のレベルはグッと上がるもの。アキラさん自身がまさにそんな存在ですが、島の若者に対しても期待を寄せています。

「周りを応援出来る大人になって欲しい。自分を応援できる大人になって欲しい。それが自分を前に進める力になると思うので。まぁ・・・疲れたら与論が癒してくれますよ」

川畑アキラ(かわばた あきら) 住所:鹿児島県大島郡与論町242-1-2F 営業時間:19時~23時 定休日:不定休

会えるかもスポット:Dining&music うちじゃしょり
Instagram:@yoron.dmu
Facebook:dining & music うちじゃしょり 

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