出張ビジネスマンの拠り所

今回ご紹介する「ホテル青海荘」は、昭和42（1967）年の創業以来現在に至るまで、家族で営んできたヨロン島を代表する老舗宿です。島の市街地である銀座通りの中ほどに位置し、島のスーパーや飲食店はもちろん、夕日を堪能できる最寄りの茶花海岸までは5分もあれば歩いて行くことができます。

現在このホテルを営むのは、3代目の川畑将一朗さん。もともと将一朗さんの祖母が割烹料理店を営んでおり、そこを旅館にしたのが始まりでした。その後、ホテルタイプにリニューアルしたり新館を増設したりして、現在では和洋室あわせて45部屋宿泊することができます。

宿泊される方々の多くは島に出張でいらっしゃるビジネスマンで、リピーターも多くいらっしゃいます。そうした方々への食事は、出張先でも普段通り安心してくつろいでいただけるようにと家庭的な料理をメインに提供しています。一方で、観光ツアーでいらっしゃる方々には、少しでも観光気分を味わってほしいとの思いから島の食材を使った島料理を提供するなど、お客様それぞれにあった工夫が凝らされています。

また年度末の時期になると、それまで出張で頻繁にいらしていた方と新年度以降の担当の方が一緒に毎年挨拶回りにいらっしゃるようで、島外から出張でいらっしゃるビジネスマンにとって、ヨロン島に欠かせない拠り所となっています。

「現在、島内では宿不足という声がよく聞かれます。それに対して私たちはアットホームな雰囲気をこれからも大切にしながら、新たに部屋数を増やすなどしてできる限りの範囲で島の抱えている課題解決に貢献していけたら」と今後の想いを語ってくださった将一朗さん。

仕事でも観光でもヨロン島に訪れた際は、ぜひ一度「ホテル青海荘」に宿泊してアットホームな雰囲気を満喫してみてはいかがでしょうか。