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ヨロン島から小さな応援を
#Route 623 Garage店主「喜村梢」

Reporter 池田かな

背景が分かる商品を販売していく

ひときわ目を引くアフリカ布を身につける、喜村梢さん。東区の県道沿いにひっそり、けれど存在感抜群でたたずむ#Route 623 Garageを経営する彼女の、モノづくりの背景を取材しました。

ヨロン生まれヨロン育ち、18才の島立ちで最初の移住先は大都会東京。日本橋の大手デパートで4年間働き、夜は日焼けサロンで働いていたそう。

「消費税が出た頃、少しだけ他の子よりパソコンが出来たのよね。だからってわけでもないけど、デパートが主だったのに、なぜか日焼けサロンで副店長になっちゃった」

 

22才で東京は離れ、次の移住先は運転免許を取りに行った沖縄に。働く中で英語を習得し、9.11が起きた時期を転機に、ヨロン島へUターンしました。島に帰ってからもパワフルに働く梢さん、

「若かったから、バイト終わってからも飲みに行ってて、全然お金がたまらなかったんだよね笑」

▲旅行先で出会った人たちとパシャリ

「なんか、女の人って30過ぎたら趣味持ち始めるらしくて。私は海外旅行に行きはじめて、2015年くらいにフェアトレードに興味を持ち始めたの」

2015年、旅行中にイスラエルとパレスチナの小さな紛争を目の当たりに。その自治区は住所が政府に認められていない、だから小さな荷物も届かないようになっていた。

「買い物は投票というけれど。小さい応援をしたい、小さいことをボイコットしたいなって」

▲タイにあるアフリカ布の取引先

仕事を2020年に辞めた時にコロナ禍となり、失業保険はその年の10月からしか出ないと言われ。 “じゃあお店はじめようてみようかな”と思い立った梢さん。多くの島民が家に籠っていた時期に開店準備を行い、2020年6月にこっそりオープン。開業資金は改装費の6万円ほどだったとか。

「お金がないのを言い訳にしないよ! 」

 

現在、アフリカ布のお洋服が一番の売りになっていますが、店頭に並んでいる商品は“ちゃんと背景が分かるもの”を出すこだわりがあります。

「アフリカ布の柄は単純に可愛いから、それを推したいの。よく、アフリカって“可哀そう”とか言われたりするけど、現地の人はそんな風に思ってない。“良い”から売りたい」

今も現地に直接行き、売り手から信頼を得ることを大切にしている梢さん。将来は、アフリカ布を着ておしゃれに自給自足をしたいのだとか。まだまだ魅力がたっぷりの彼女の話を、ぜひお店のカウンターで聞きにいってくださいね。

喜村 梢(きむら こずえ)

会えるかもスポット:#Route 623 Garage
※写真はタイのお友達と

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