第6回ヨロン海洋教育フェアで「与論島の食べられる草・花」をテーマに発表した高校生が書いた記事です。
みなさんは「ミシジマイ」という料理を知っていますか?
この記事では、ミシジマイが島民にとってどのような料理なのかや、私たちが高校で行った“野草を使った探究活動のエピソード”についてご紹介します。
まず、私たちは道を歩いていて見かけるヨロン島の草や花を使って料理を作り、島の新しい魅力を発信できないかと考えました。
最初はどんな料理を作ろうか与論町立図書館から借りた『与論島 薬草のふるさととお料理』(発行:与論町)という本を参考に考えました。そして、調理に必要な野草を探しに与論小学校周辺を周りました。メンバーのお父さんがヨロン島の植物に詳しく、採取に付いてきてくれました。その日は天気に恵まれていて相談しながら楽しく野草探しができました。
採取した野草は「砂蔓(スナヅル)」と「長命草(チョウメイソウ)」の2つです。とっても新鮮で美味しそうな野草を手に入れることが出来ました!
野草を手に入れた私たちは、夏休みに学校の家庭科室に集まり、家庭科の先生にもご協力をいただきながら実際に調理をしました。

▲「砂蔓(スナヅル)」を調理中
ミシジマイとはヨロン島の郷土料理で、もち米や豚肉を利用した炊き込みご飯のことです。
大晦日やお正月などの行事の時に食べられてきました。私たち、島に暮らす子どもにとっては「たまに出てくる炊き込みご飯」という感じでとても身近で馴染み深い料理です。
私たちはもち米ではなく普通のお米、豚肉ではなく鶏肉を使いました。そこに南の島特有の野草を混ぜ、ヨロン島らしさを更にレベルアップさせました!
お試しで作った料理は5品ありましたが、その中でもミシジマイが一番簡単でした。私たちは普段から料理をしているわけではないのですが、そんな私たちでも簡単に作ることが出来たので、みなさんも自分で作ってみることが出来ると思います。
実際に食べた感想は、草特有の青臭さがなく美味しく食べることができました。でも、砂蔓は思ったよりも喉に突っかかる感じがありました。また、見た目に野草を混ぜ込んだとわかる個性がないという意見も出ました。次は、砂蔓をもっと細かく刻んで振りかけてみたら良いのではないかと思っています。
▲実際に作ったのはこちら
さらに、このアレンジVer.の料理名も自分たちで考えてみました。
その名も… 『長命草香る砂蔓ミシジマイ』です! レシピをご紹介します。
【作り方】
◆材料
米2合、砂蔓、長命草、人参、鶏肉、椎茸、ネギ、和風類粒だし(小さじ1)、塩少々、醤油(大さじ3)、酒(大さじ2)、みりん(大さじ2)
◆手順
①米を研ぎ、ざるにあげておく(30分程度)
②砂蔓と長命草、その他の野菜(適量)は洗って細かく切る
③ネギ以外の材料と、米2合分の水を入れて炊く
④炊き上がったらネギを入れて、ざっくり混ぜれば完成
砂蔓にはストレス解消・疲労回復・老化防止、長命草は血糖値上昇抑制・内臓脂肪低減などの効果があるといわれています。(長命草は別名:ボタンボウフウ)
島内の野草を使って料理をしてみて、普段は気にならなかった道端の草花を意識するようになりました。ヨロン島の魅力が更にアップしたと感じています。皆さんにもヨロン島の魅力が少しでも伝わったのであれば本望です!
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
【編集部からの補足】
ミシジマイは家庭料理で、茶花の居酒屋「海将」さんやまごころ市場の月市などでしかお目にかかれませんが、機会があればぜひ味わってください。(TOP写真はまごころ市場のミシジマイ)
ちなみに野草(薬草)は島外では手に入りにくいですが、粉末やお茶などで販売しているものもあるので興味があったら調べてみてくださいね。