ヨロンマラソンのゴール地点でもあるミコノス通り。ミコノス通りにある王者の椅子は、ヨロンマラソンの時に表彰台となり、優勝者はこの王者の椅子に座る権利が与えられます。
とはいえ、実際は誰でも自由に座ることができます(笑)
1984年ヨロン島はミコノス島と姉妹都市になり、茶花周辺を中心にギリシャの風景をイメージしていくつかのモニュメントが造られました。例えば、王者の椅子を数歩進んだところにはギリシャの街並みが彫刻された壁があります。壁の上部には、ヨロンマラソン歴代優勝者の名前が刻まれたプレートが飾られています。何年も続けて優勝をしている、まさに王者! という人の名前もあります。
▲ミコノス通にマラソン優勝者の名前が刻まれる
特に観光スポットとして取り上げられるわけではなく、静かにそこにある王者の椅子。造られた当時は白く気品高くあったであろうその姿、今この王者の椅子の周りでは島の子どもたちが座ってお喋りしていたり、毎日のように掃除をしてくれる方がいたり、時には夜中、酔いつぶれた人のベッド代わりになってくれたりと、時を経てすっかり島の風景に溶け込んでいます。島に暮らす私たちにとっては、当たり前にそこにある存在です。
あなたも茶花海岸に車を停めて、王者の椅子に座ったりミコノス通りをぶらぶら町歩きしてみてはいかがですか?
王者の椅子 住所:鹿児島県大島郡与論町茶花
茶花海岸から徒歩30秒
※2023.12月現在、王者の椅子より先のミコノス通りは工事中のため、通行不可です。