沖縄地方の島にはサンゴがあることは、聞いたことがある人多いと思います。ヨロン島は、「サンゴが隆起してできた島」とよく説明されますが、サンゴがなにものなのか、知っているでしょうか?
サンゴは動物で、クラゲやイソギンチャクと同じ仲間です。石灰質の骨を作っているのでとても固いのですが、サンゴが元気に活動しているときには、触手を伸ばしてプランクトンを食べています。サンゴの中には「褐虫藻」と呼ばれる藻類が共生しているので、光がよく当たるところで暮らしています。
▲平たいテーブル状のサンゴ(ミドリイシ属)たち
サンゴたちがたくさん集まり、長い年月をかけて島の基盤が作られました。私たちが立っている場所は、もともとはサンゴの生きる海だった場所で、何千年も前に隆起して地上に上がったものなのです。
世界中でサンゴが減っている、というニュースを耳にしたことがあるかもしれませんが、ヨロン島でも1998年にサンゴがダメージを受けてから、とても多くのサンゴが減ってしましました。きれいな砂浜も、実はサンゴなどの生き物の骨が細かくなったものなのです。
まだまだサンゴが元気な海域はありますが、サンゴはちょっとした衝撃にとても弱い生き物です。サンゴを見つけたら、足で踏んでしまったり傷つけてしまわないよう、島のガイドさんと海を楽しんでくださいね。