ヨロン島はサンゴ礁が隆起(りゅうき)してできた島、という話を聞いたことがあるでしょうか。地殻変動によってサンゴ礁が隆起することで、もともと海の中にあったものが陸へと上がります。これまで、長い歴史の中で3回の隆起を経験しており、ヨロン島を空からみると、隆起した証拠に断層を確認することができます。
サンゴ礁があるヨロン島で浜歩きをしていると、海の中にポツンと立つ岩や海岸線にあるごつごつの岩をみることができます。これらはすべて、琉球石灰岩といわれていて、サンゴや貝などが基となり形成されています。
石灰岩の種類も様々です。よく見ると二層に分かれている岩もあり、観察してみると星砂を代表とする有孔虫(ゆうこうちゅう)由来のもの、サンゴ由来のもの、などとどの生物が由来で出来たものか分かります。粒粒していることが、有孔虫の特徴ですよ。
海がメインの観光スポットで注目されるヨロン島ですが、ぜひ海岸沿いを歩くときに石灰岩にも注目してみてはいかがでしょうか。きっと、新たな面白さに出会えるでしょう!
石灰岩