ヨロンFun

おすすめスポット大好きな歌で子どもたちに愛を届けたい「YUKO」
お気に入り

大好きな歌で子どもたちに愛を届けたい「YUKO」

Reporter 市村早苗

直感を信じてチャンスを掴む

イタリアでソプラノ歌手として活躍していたYUKOさん。現在は、ヨロン島のこども園で保育士として働きながら、島内のイベントの出演や親子で歌う団体“よろんドレミ“を立ち上げたり、“インクルーシブゆんぬ”という保育・教育に関する勉強会を開くなど、様々な場で、活躍されています。

生まれは新潟県新潟市。お寺で保育園を営むご家庭で育ちました。幼少期は自分を出せずに、不器用で自信がなかったそうですが、小学校4年生の時、担任の先生から声をかけられ、合唱クラブに入ったことをきっかけに歌を始めました。

「歌は上手くなかったけど、声は大きかったんだよね。紙の楽譜がビリビリ震えるくらい。不器用だった私が、得意なことにやっと出会えたんだよね」

そこから歌に夢中になり、直感で絶対無理と言われた高校に、猛勉強の末入学。そこで出会った音楽の先生に「あなたは素質がある。音大に行きなさい」と言われ、自分の人生にはなかった”音大”の道・選択が出来たのでした。

国立音大は今まで出会った人とは一味違う、個性の溢れる人ばかり。この時初めて 「自分は自分でいいんだ! 」 と心から思えるようになりました。 大学3年生の時、イタリアへ1ヶ月半の留学をしました。憧れのイタリアでの生活は刺激的で、大学を卒業後に「私、イタリアに行く」と決め、旅立ちます。

好きなことなら、何でもできる!

▲ヨロンで歌う最中には島有泉が(笑)

最初、イタリア語はほとんど喋れなかったそうですが、ベビーシッターでお金を稼ぎながら、 子どもが言葉を覚えるのと一緒に自分も言葉を覚えていきました。

イタリアでも歌を続けていましたが、30才の時、「イタリアでは私の代わりはいるけど、日本には私しかできないコンサートがある」と思い、7年間のイタリア生活に終止符を打って日本に帰国しました。

帰国後、オペラの学校に入り直し、歌の勉強を貪欲に続けていたYUKOさん。 藤原歌劇団に入り、オペラのプリマ(主役)を獲得します。その時は、障害のある方々のヘルパーを週4回夜勤しながら、オペラの夜間学校に2年通い、忙しい生活を送っていました。 その時現在の旦那さんと結婚。娘さんが幼稚園入園の時コロナ禍となり、歌と子育てとで心のバランスが取れなくなった時期もありました。

「東日本大震災ではショックを受けたけれど、コロナの時には、やれることはやろう! と開き直れたりして。 直感で、島に行こうって決めて」

島では、こどもたちと関わる仕事がしたいと保育士の資格を取り、イタリア時代の友達の影響もあり、ヨロン島で暮らすようになりました。

▲よろんドレミのサンゴ祭り2024ステージ

「島での暮らしは毎日楽しい! ヨロン島にはイベントがたくさんあって、歌手としての活躍の場もある。この島は子育て環境が最高で、孤独感を感じずに子育てができる。これからも大好きな子どもたちと一緒に歌い続けていきたい」

「自分が愛されているとわかる、自分の気持ちが言える、表現できる。 そんな子どもたちが育つ環境を作ることが目標かな」

自分の得意をとことん追求し、直感を信じてチャンスを掴み、自分らしい人生を歩んできたYUKOさん。大好きな歌と愛を届け続けている、パワフルなYUKOさんの歌声を一度聞いてみてください。

YUKO

会えるかもスポット:島のどこかで自転車爆走中?

SHARE
  • Facebook
  • Twitter
RECOMMEND

旅のプラン