島の南側、昇龍橋から東へ300mほど行った場所にある少しひらけた場所。
つい先日、ここに「ユウキの丘」と書かれた看板が立ちました。
そり立つような場所にあるので「勇気の丘」を指すように思うのですが、実はそうではないのです。
看板をよく見てみると、「トケシ」という文字。
これは主に沖縄で使われる名字で、漢字にすると「渡慶次」となります。
つまりこの看板はトケシユウキさんという人を表しているのです。
トケシさんは2020〜2021年度、ヨロン島と沖縄北部との交流事業の一環として、国頭村役場から派遣され、与論町役場の商工観光課で2年間活動してくれました。
その中で、沖縄が見えるこの場所の景観整備も行ってくれたのですが、その感謝を込めて、島のエコツアーガイドの方が看板を立てたのです。
トケシさんは2年間の派遣中、この場所から何度も故郷の沖縄を眺めていたそうです。
同じように民謡を辿れば、沖縄の北端にある辺戸岬からヨロン島を眺めながら歌った唄がいくつも存在しています。
時代が変わってもお互いを割かち、そして繋いできた海峡を望む場所。
ちょうど今年は沖縄が日本に復帰して50周年の節目でもあります。そういえば、当時の沖縄を映した朝のドラマが放送されていますね。
島にお越しの際はこの丘から想いを馳せてみてはいかがでしょうか?
YUUKIの丘
空港・港から車で約8分
※看板設置:2022年4月