実はヨロン島のサンゴの形、色、数は毎年変化しています。
そのサンゴの状態を調査するために、2025年6月15日に島内の小学4年生以上の子どもとその親御さんたちと、サンゴの健康診断と言われているコーラルチェックが行われました。
サンゴ礁は海洋生物にとって隠れ場、餌場、繁殖場所であり、台風や高波から私たちを守ってくれたり、サンゴ礁に共存する褐虫藻は地球温暖化の緩和に貢献してくれていたり私たちの生活を支えるうえで重要でありとても大切な存在。そんなサンゴたちが元気でいてくれているかを確認する大切な活動です。
まずは主催者であるNPO法人ヨロンSCの市村さんからサンゴ礁についてのお話を聞きました。
クイズ形式での質問に一生懸命考える子どもたち。去年参加した子も「なんだったかな…」と頭を悩ませながら復習をしたり、いくつ正解できたか友達と話しながら楽しく学んでいました。
▲サンゴ礁について学ぶ子どもたち
進みやすくするためフィンをつけて泳ぐ大人に対して、子どもたちは水中メガネのみで泳ぎます。小学校で遠泳大会が行われるヨロン島、子どもたちの体力さすがです。
サンゴ礁や魚を見て自然と触れ合いながら、慣れない水中カメラ、サンゴ調査の道具を使って一生懸命調査をしていました。終わった後はサンゴがどうなっていたか、どんな魚がいたのか調査結果を話し合いました。
「去年より減っていた」「白くなってた」などの意見が飛び交い、子ども達と一緒にヨロン島の今の海を見ることができました。去年と現在を比べることで自然環境の変化や、環境問題について改めて考えさせられます。
白化現象が増えているサンゴ礁の再生、ヨロン島のきれいな海を守るためにも、どんなことが私たちにできるのか?
引き続き身近なところから考えていきたいです。
※このプロジェクトに係る記事は、NPO法人ヨロンSC主催で「シチズンサイエンスの土壌を育むワークショップ(公益財団法人日本財団助成)」の一環として実施しました。
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※現在は百合が浜近くのポイントで定点観測を実施中