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ヨロンの種特集ヨロン島から社会を変えたい 「一般社団法人E-Yoron」
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ヨロン島から社会を変えたい
「一般社団法人E-Yoron」

Reporter 池田かな

ヨロン島を拠点に活動している団体やその取り組みを紹介します

プラスチックごみに新たな価値を

ヨロン島を拠点として活動している一般社団法人E-Yoronは、助成金を活用したプラスチックごみの“アップサイクル”に力を入れています。アップサイクルとは使い終わったら捨てられる予定であったものに価値をつけて新たな製品へと生まれ変わらせる取り組みのこと。

ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)などから作られたペットボトルキャップを代表とするプラスチック製品を集めて、アップサイクル商品を作ってヨロン島内を中心に販売しています。

▲植木鉢やトレイなどアップサイクル商品

今回お話を伺った事務局長の池田龍介さんは、拾い箱の提案者で、自分の時間を見つけては海岸ごみ拾いをしています。ごみ拾いをする中で、プラスチックごみの量の多さに驚いたそうです。

海で拾ったごみも最終的には自治体が処分しますが、ヨロン島では埋め立て処分になることもあります。環境への影響、費用面の負担…そもそも『ごみを出さない』ということが大事なのではないかと気付いた池田さん。海ごみを拾うだけではなく、それらを生かす活動へ…そんなことを考えていた時にアップサイクルを行っている神奈川県にある株式会社テクノラボさんのことを知ったそうです。

「海ごみには周りに化学物質が付着している可能性があって。なので、特殊なコーティング加工をしてくれるテクノラボさんにヨロン島で拾ったプラスチックごみを送って、商品を作ってもらっています」

思いを同じくする各地の企業や団体と力を合わせ、『使い捨て社会を変える』ための挑戦が始まりました。

現在は、植木鉢やコースター、キーホルダー、トレー、A5サイズのバインダーなど商品も充実。それぞれ色味が異なるのが特徴です。シェアオフィス シマノマくじらカフェMuuruで展示販売中です。※ヨロンFunのストアでも販売準備中

 

使い捨て削減の輪を広げるために

▲アースデイイベントで子どもたちと行ったワークショップ

一般社団法人E-Yoronの事務所があるシェアオフィス シマノマでは随時ペットボトルのキャップを回収しています。事務所にはキャップを粉砕する機械と熱処理を加えて新たな形に成型する2種類の機械があり、釣り針の形をした「フィッシュフック」の製作体験をすることもできるそうです。

「リサイクルが目的ではないんですよね。キャップを集めてくれた人の中には、こんなにペットボトル買ってるって少し恥ずかしいなと言う人も。そう思ってくれることがむしろ嬉しい」と話す池田さん。機会があればワークショップを行ったりと活動を広めています。

「回収に協力してくれた人には、マイボトル利用で50円OFFになる割引券を配布しています。マイボトルが当たり前になればいいなと思います」

割引券は、COFFEE STAND 和-nico-CafeCocoろんろなーる#ROUTE623Garageなどの島内の飲食店で使うことができます。今後も協力してくれる店舗を増やしていく予定だそうです。

 

クラウドファンディングをスタート!

▲新作のイルカコースター、帯には「Change」の文字

2023年6月23日からは新たな挑戦として、『海ごみのアップサイクル商品の新作先行販売』という形でクラウドファンディングをスタートしたそうです。海の生き物が型どられたコースターやキーホルダーは、青の発色が鮮やかでとってもかわいい一点もの。

「これまではヨロン島内で小さく、少しずつ、活動を行ってきました。でも、別のやり方でチャレンジしてみようかなと思い、クラウドファンディングを始めました」と池田さん。

アップサイクル商品のことを知り、手にすることで、一人でも多くの人が現代の使い捨て社会に疑問を持ってくれますように。ゆくゆくは、使い捨てが減っていきますように。

海の美しさが魅力のヨロン島にいるからこそ気付いた、ごみ削減の重要性。ヨロン島の『使い捨て社会を変える』活動、ぜひ応援してください。

◆クラウドファンディングはこちら→ Makuakeサイトへ

一般社団法人E-Yoron 住所:鹿児島県大島郡与論町茶花25-2(シェアオフィスシマノマ) URL:https://sites.google.com/view/eco-island-yoron 問い合わせ先:090-4347-5626 E-mail:yunnu1127@gmail.com

Instagram:@ryosuke.ikeda
Twitter:@yoronshimaSt

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