2022年10月23日、ヨロン島内砂美地来(サビチラ)館にて、劇団「野生の島人」による第4回目となる公演が上映されました。本公演のタイトルは、「波打ち際の島人たち」。当日は、150人の観客が来場しました。
▲さまざまな楽器にのって島の成り立ちを語る
沖縄と与論島には、終戦後から1972年まで、北緯27度線を国境として隔てられてきた歴史があります。2022年4月28日には、沖縄祖国復帰50周年を記念したイベントが島内琴平神社において開かれました。今回はこの時に上演した作品を、劇場版に作り直したそうです。公演では、かつて「境界線」に隔てられていた時の島人たちの想いを、歌や楽器、踊りで表現されていました。
劇団を指導している空間演出家の小池博史さんは、上演前、
「2018年から指導してきましたが、今回は音楽が主体となりながら、舞台と演劇、音楽、踊りが一体化していくものになっています。ヨロン島の伝承や歴史がここまで色濃く入っているものは世界でも珍しく、オリジナリティあふれるものです。今後もこのような芸術を続けていけるよう、頑張ってほしい」と語りました。
※小池博史さんとのインタビュー記事はこちら
劇団員も増え、以前よりもさらにバージョンアップした本作品。次回公演は3月を予定しているそうです。
公演の日に来島された際には、ヨロン島特有の精神世界を体感してみてはいかがでしょうか.