「35年振りに新しい島が誕生!」そんなニュースをご存知でしょうか?
これは小笠原諸島にある福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)での海底火山の噴火によるものなのですが、そこで噴出した軽石が奄美群島や沖縄などに流れ着いているのです。
大規模な噴火が始まったとされるのが今年の8月14日。そのちょうど2ヶ月後に私も海岸で漂着した軽石を確認しました。
深い海の底にあった溶岩が空まで噴き上げられ、1,300km以上も海を渡ってこの島に流れ着く…そんな地球の息吹や動きを想像すると何だかロマンを感じます。
と、そんなことを言っているのも束の間。
翌日、翌々日とどんどん軽石が堆積していき、あっという間に白い砂浜を埋め尽くしていきました。
自然の流れとは言え、海底に届く光の減少や船の故障にも繋がるため、このまま放っておくわけにもいきません。現在はエコツアーガイドや観光事業者、島民有志で回収作業を進めているのですが、とにかく量が膨大で、まだまだ終わりが見えない状況です。
▲漂着量が多い海岸では軽石が海にまで溜まっている。
10月現在、主に東や北側の海岸で漂着しています。
特に量が多い皆田海岸では、回収用の袋が置いているので、海岸に行った際は少しでも回収してもらえると嬉しいです。
軽石が悪者なわけではありませんが、みんなでヨロン島の白い砂浜とヨロンブルーの海を守っていきましょう。
皆田海岸(ミナタ)与論町古里
空港・港から車で約15分