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ヨロンの種特集「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真展vol.1」が開催されました!
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「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真展vol.1」が開催されました!

Reporter ヨロンFun編集部

ヨロン島の旬の話題をお届けします。

テーマは「運ぶ」

2月24日(木)~3月10日(木)の期間で、ヨロン島の昔の写真を展示する「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真展vol.1」が与論町役場1階ロビーにて開催されました。主催は総合地球環境学研究所LINKAGEプロジェクト。2021年6月から市民参加型の協働研究として、自然と共に生きてきた知恵や暮らしの移り変わりに関する歴史文化資料の収集と記録を行っていて、その一環で今回の写真展を企画することになりました。

今回の古写真展を開催するきっかけは、コロナ禍の現状にあったとのこと。プロジェクトメンバーである琉球大学准教授の高橋そよ先生の声掛けで、「コロナ禍のヨロン島の今」を記録するプロジェクト「コロナアーカイブ」が2020年からスタートしました。写真やインタビューを通して記録を残していく中で、過去の記録も残す現在の形に発展。プロジェクトメンバーには、与論町役場教育委員会学芸員の南勇輔さん(29)や与論民俗村の菊凛太郎さん(30)などのヨロン島民も参加しています。

「単に島外の1プロジェクトに収まらず、島民のみなさんを巻き込み市民参加型にすることによって、自分たちのルーツやこれからを考えるきっかけになれば」

第一弾となるテーマは「運ぶ」。水を井戸から運ぶ姿や、小さな船に乗せて大きな船まで人を運ぶ”はしけ”の写真、幼い子どもをおんぶしながら頭の上に荷物を運ぶ姿など、さまざまな写真が展示されました。

 

▲古写真展に展示する写真を選定中

 

昭和30年代のヨロン島から今を考える

本写真展では、東京在住の稲見輝男さんが撮影した昭和30年頃の写真が主に使用されました。期間中には多くの島民や観光客が見え、写真を見ながら会話に花を咲かせました。

「これ、○○さんじゃない?」

「ここは茶花の中央通りのとこね、懐かしい」

付箋に感想や特定されていなかった場所を来場者が記入し、貼るスペースが会場には用意されていて、その場の会話のみに留まらず、コロナ禍で直接の対話が困難な今、立ち会わずとも来場した方の会話も聞こえてくるような、新しい対話の形を垣間見ました。

また、同展ではAIを活用した白黒写真のカラー化も実施。会場に掲示されたQRコードを読み取ると、展示されている写真がカラーで見られるURLを閲覧することが出来ました。

プロジェクトメンバーである国立歴史民俗博物館の橋本さんは、「白黒写真の良さもあるけれど、カラー化することによって若い人が興味を持てるようなツールに繋がれば」と語りました。

 

▲古写真展の来場者たちが会話をする様子

 

第二弾の開催は2022年6月頃を予定。次回も多くの人が昔のヨロン島の暮らしに思いを馳せ、今の生き方を振り返り、考えるいい機会になることでしょう。

LINKAGEプロジェクトでは、過去に撮影されたヨロン島の暮らしが分かる写真の提供を随時募集しています。ご自宅に眠っている写真がある方は、ぜひプロジェクト運営事務局まで連絡してみてはいかがでしょうか?

総合地球環境学研究所LINKAGEプロジェクト 住所:京都府京都市北区上賀茂本山457番地4 URL:https://www.chikyu.ac.jp/ E-mail:yunnu2020@gmail.com

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