沖縄祖国復帰50周年イベントで交流

1972年5月15日は沖縄が日本に返還された日。今年は沖縄祖国復帰から50周年です。

鹿児島県最南端のヨロン島では、沖縄県北部の国頭村との共同開催による「沖縄祖国復帰記念イベント」が4月28日に開催されました。イベントでは、ヨロン島と国頭村の間で国境線が引かれた北緯27度線での海上集会の再現、記念行進、記念式典では与論島劇団「野生の島人」による演劇も行われ、夜には国頭村と同時にかがり火がともされました。
このイベントに合わせて、ヨロン島と国頭村の子どもたちの交流事業も行われ、国頭村に暮らす小学校高学年の子どもたち12名が2泊3日でヨロン島を訪れ、記念行進やかがり火の点火に参加。翌日29日はヨロン島の子どもたちと一緒に海遊びをし、ヨロン島観光を楽しみました。

▲子どもたちの手で火がともされた

美しい海が繋ぐヨロン島と国頭村

国頭村のある沖縄県北部は“やんばる（山原）”と呼ばれる山や森林が多く残っている自然豊かな地域です。
最北端の辺戸岬からヨロン島まではわずか23キロ。見えるほど近い距離にいながらヨロン島に来るのは初めてという国頭村の子どもたち。
海は好きですか？ と聞くと「好きー！」「大好きですー」と元気な返事。キレイなヨロンの海を前に「早く入りたい！」と、ワクワクと目を輝かせていたのがとても印象的でした。

▲手前がヨロン、奥が国頭村の子どもたち

慣れないウェットスーツを窮屈そうに着込んだ子どもたちは準備運動とこぎ方の指導を受けた後、ついに海へ！

8人乗りの大きなメガサップボードに乗って、海へ漕ぎ出します。

▲メガサップ体験、頑張って漕ぐけれど…

息を合わせて方向転換…のつもりが風もあってうまく行かず、付き添っていた水上バイクに引っ張ってもらうシーンもありました。スピードが出て、そっちの方が楽しそうだったかも？（笑）

▲メガサップを降りて子どもたちは海の中へ

サンゴが見られる地点まで行ったら、海にドボン。澄んだ海に潜って水中観察。声をあげて喜ぶ姿が本当に気持ちよさそう。

子どもたちの笑顔が曇ることなく、これからもずっと交流が続きますように。平和に暮らせるように、と改めて感じた1日でした。

8月31日までサザンクロスセンター2階にて「沖縄祖国復帰記念写真展」を行っています。この夏、ヨロン島に旅行に来たら、メガサップなどの海体験はもちろん、写真展も訪れてみてくださいね。