ヨロン島のMuuruで子どもたちを対象にしたワークショップが開催されています。前編はワークショップについて聞かせていただきました。後編でも引き続き与論町の地域おこし協力隊 市村 昇平(いちむら しょうへい)さんと佐々木 晶美(ささき てるみ)さんにお話を聞いていきます。
Fun: 後編でも引き続き、昇平さんと晶美さんにお話を聞いていきます。
私はMuuruが出来るまでの記事を書かせてもらってきました。Muuruがオープンして4ヶ月が経ち、地域おこし協力隊としてヨロン島に移住したおふたりがどんな気持ちでMuuruに関わり、働いているのかも興味があります。お聞きしていっていいですか?
昇平・晶美: はい。
Fun: ワークショップなどのイベント時以外は、おふたりはどこで、どんなお仕事をされているんですか?
昇平: Muuruではマリンアクティビティの提供も行っています。私は百合ヶ浜ツアーなどマリンアクティビティのガイドをしているので海にいることが多いです。仕事を通して観光客や島内のガイド業の方たちと関わりながら、この大金久地区の環境を守るためのルール作りや、Muuruを含めた周辺エリアの活性化のために何をしたらいいのかを考えています。
晶美: 私はMuuru Cafeのスタッフとして働いています。11月から毎週水曜日のBook Dayなど、カフェでのイベント企画にも携わっています。
Fun: 昇平さんは“地域連携コーディネーター”、晶美さんは“体験企画コーディネーター”として採用でしたね。
昇平: そうです。でもお互いに具体的な仕事内容は多岐にわたります。建物の補修もすれば、ヨロンFunライターもやりますし。
晶美: 初めて昇平さんに会った時は、壁を研磨機で削ってましたよね。
Fun: え! どういうことですか?
晶美: 私は令和7年採用で昇平さんの方が先輩なんですが、地域おこし協力隊の面接のために来島した時に役場の方が島内を案内してくれて、その時に初めてMuuruを訪れて、そこに昇平さんがいて。
Fun: まだ建設中の頃?
晶美: そうです。オープン前で、建設中の建物の壁を研磨機で削っているのを見てびっくり。「私ここに採用されても何も出来ないよ、資格ないよ」って心の中で思いました。
Fun: 大工の募集だったっけ? って思うよね(笑)
晶美: 実際に採用されて私に任された仕事は全然違いましたけど(笑)
今は思ったよりも「教育」という役割を担う仕事だと感じています。カフェやワークショップをやっていくなかで、Muuruという場所はいろいろな可能性を見出せる場所なんだなと感じています。
▲「この表面の仕上げ作業をやりました」と昇平さん(本文参照)
Fun: 他のスタッフさんにも聞いたことがあるんですが、おふたりにも聞きたいなと思います。
「Muuruの中で一番好きな場所はどこですか?」
晶美: 私はラウンジですね。ここが一番落ち着きます。(インタビューはラウンジで行っています)
ラウンジの木のぬくもりや、外の緑が見えて自然と繫がっているのをほどよく感じられて気持ちが穏やかになれるのがとても好きです。
Fun: 分かります。ラウンジ、いいですよね。
昇平さんは?
昇平: 私は2.5階です。今は出来ないけど、建築中はあそこでお弁当を食べたり昼寝したりしてました。うとうとしているとヒンヤリした風がふいて気持ちいいんです。水平線が見えたり、目線を下におろすと猫が歩いていたり、海から帰って来る人と目が合ったりして。
Fun: なんだか、ゆったりした心地ですね。
昇平: あと、2.5階の外に繋がる開口部分の仕上げ作業にも関わったので、より思い入れが強いです。
Fun: そこでも大工仕事を(笑) 雰囲気があって、かっこいい開口部ですよね。
昇平: Muuru建設に関わる中で知らなかったことをたくさん知りました。Muuruは大城さんを初め、すごい人たちが関わってくださっていますし、Muuruの魅力をこれからもっと発信していきたいです。
Fun: 最後にこのインタビューを読んでくれた人へ、メッセージをいただけますか?
昇平: 10年後、ヨロン島は確実に人口が減っています。島だちしていく子どもたちへ、この島に愛着を持ち誇りに思ってもらいたい。島外から来られる方は疲れた時に帰ってこられる第2の古里になってほしいなと思います。
晶美: Muuruは、海と人をつなぐ拠点として生まれました。ヨロン島の自然や文化にふれる体験を通して、「好き」や「発見」が生まれる場所でありたいと思っています。地域の方にも身近に感じてもらい、観光で訪れた方には思い出に残る癒しの時間と、ヨロン島をもっと好きになって何度でも訪れたいと思ってもらえるような、素敵な場所づくりをこれからもがんばっていきます。いろんな体験ができる企画を考えていきますのでぜひ遊びにきてください。
昇平・晶美: 私たちはいつも笑顔で待っています。
Fun: 締めの言葉、決まりましたね!
与論町では現在、令和8年採用の地域おこし協力隊の募集をしています。昇平さん、晶美さんと一緒にMuuruで働ける職種もありますので興味を持ったらそちらもぜひ! と、タイミング的にもお知らせをしてインタビューを終わります。
おふたりとも、ありがとうございました。
(おわり)
地域おこし協力隊の詳しい情報は、
【与論町HP】https://www.yoron.jp/kiji0038429/index.html
※応募は12/14(日)までです