ヨロン島といえば綺麗な海。ですが、地球温暖化、沸騰化とも言われる気候変動の影響を受けて世界的にサンゴの白化が進んでいます。
9月21日、「サンゴの状況を調べてみよう」ということで、島内の小学2年生から6年生まで11人とその親御さんが参加し、サンゴ調査が行われました。
▲白化現象について説明を聞く子どもたち
最初に、サンゴ礁を取り囲む環境保全活動を行っているNPO法人 海の再生ネットワークよろんの池田さんからサンゴについての話を聞きました。
サンゴが生きるための栄養は自分で10%。残り90%は褐虫藻(かっちゅうそう)と言われるプランクトンから得られています。海水温が30度を下回らない状況はサンゴにとって厳しく、褐虫藻はサンゴから離れてしまいます。褐虫藻が抜けてサンゴの骨格が透けて見える状態を白化といいます。
説明を聞いた後は、品覇海岸へ。池田さんが用意してくれたサンゴの色のシートを使って今のサンゴの白化を調べていきます。基本的には濃い色から徐々に褐虫藻が少なくなるにつれて色が薄く、白化が進んだ状態となっていきます。
シュノーケルや箱メガネで見ていくと、ヨロン島でも全体的に白化が進んでいる状況がわかりました。
これから少しづつ水温が下がって、サンゴが再生されて豊かな海が戻ってこれるよう、自分に何ができるか考えていきたいですね。
※このプロジェクトに係る記事は、NPO法人ヨロンSC主催で「シチズンサイエンスの土壌を育むワークショップ(公益財団法人日本財団助成)」の一環として実施しました。