与論城は、15世紀頃に琉球北山王の三男王舅(オーシャン)によって築かれたといわれています。北山滅亡により、与論城は築城途中のままとなり、現在では石垣のみが残っています。
与論城跡の敷地内には、サザンクロスセンターや地主(とこぬし)・琴平神社があり、年3回国指定重要無形民俗文化財である「与論十五夜踊り」が行われます。「与論十五夜踊り」は観覧自由なので、もしもその日に来島していたら立ち寄ってみてはいかがでしょう。
沖縄本島が見える南側の高台にあるので、眺めは抜群。
でも海が魅力のヨロン島の中でここは少し違った楽しみ方が出来る場所。冒険心に身を任せ、ガジュマルの根に覆われた石垣を下り奥に入りこんでいくとブラタモリ気分を味わえます。
ただし、触るとかぶれる植物や立ち入ってはいけない風葬跡地もあるので、エコツアーガイドを頼んで散策するのがおすすめです。
機械もない遠い昔、石垣を積み上げて自然の要塞を造るも、完成を見ることもなく歴史に埋もれた永遠に未完の城。
島のてっぺんで歴史に思いを馳せながら、時間が許す限りぼんやりと、あなたも海を眺めてみては?
与論城跡 住所:鹿児島県大島郡与論町立長3313
ガイド問合せ:ヨロン島観光協会 0997-97-5151