2024年2月15日(木)~2月29日(木)の期間で、ヨロン島の昔の写真を展示する「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真展vol.3」が与論町砂美地来館(さびちらかん)にて開催されました。主催は、「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真調査」事務局。2021年6月から市民参加型の協働研究として、自然と共に生きてきた知恵や暮らしの移り変わりに関する歴史文化資料の収集と記録が行われ、2022年2月に開催された古写真展vol.1、2022年6月の古写真展vol.2に引き続き、3回目の開催となりました。
自然の移り変わりとともに、人々の働く姿も変容していった現在。古写真展では、「うんぱるを生きる」「社会の変化を生きる」の大きく二部構成となっていて、与論島の自然環境での「働く」、観光ブームや経済成長といった社会変化を伴う「働く」、このテーマに沿った写真約80点が展示されました。
▲古写真を見ながら会話するご家族
古写真展の期間中は、与論町民が多くあつまる生涯学習フェアも開催されたことから、老若男女問わず多くの来場者があったそう。写真展に展示された写真の1つ、”日之出湯”という銭湯があり、その写真を見たご婦人が語ってくれました。
「この頃は、家庭にお風呂があるところは少なくてね。お小遣いをもらって週に2回くらい入りに行ったのよ。余ったお小遣いを使って、近くのお店で”黒ダイヤ”っていう名前のお菓子を買ったりしてね。今みたいに忙しくなくって、ゆっくりとした生活で、それなりに豊かだったの」
写真展では、ポストイットで誰もがコメントを残せるようになっており、展示された写真には様々なコメントが貼られていました。中には、これは○○さん、とお名前も書いてあったり。あるご家族は、「この女の子は鹿児島に住んでいるいとこよ!」と嬉しそうに語ってくれました。
写真展は今後も継続予定とのこと。思い出を起こし、これからを考えるきっかけとなると嬉しいですね。
「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真調査」事務局 E-mail:yunnu2020@gmail.com