2024年1月、百合ヶ浜の玄関口である大金久地区で新しい観光施設「Muuru(ムール)」の建設が本格的に始まりました。
「Muuru」の建設は、公益財団法人日本財団の“渚の交番事業”の助成により実施しているもの。観光で訪れた方が楽しめる場所になると同時に、島内の多様なコミュニティーが集う場所づくりを目指します。
建設地である島の北東部は、平成28年に国立公園に指定されました。この地域の自然環境を守りつつ、ヨロン島の観光魅力化に向けた動きとして、遊歩道やコテージの施設整備、老朽化した建物の解体、植栽等がこれまでに実施されてきました。
また『大金久海岸のこれからを考えるワークショップ』として観光業者や海に関わりを持つ方たち、教育関係者、子育て世帯、そして海を守る取り組みに興味を持つ高校生たちなどが参加し、アイデアを出し合ってきました。
▲現地見学会に30名以上が参加(2021年)
▲ワークショップでは高校生からアイデア発表も
私たちヨロンFunも2021年から取材を始めていました。当時取材した際、現地見学会に参加した高校生たちにMuuruへの率直な想いを聞くと「建物が出来ることでヨロン島が良くなればいいけれど、どんなふうに変わるか少し心配」「自分たち島の人も使えるような入りやすい場所になるといいな」と話してくれました。島に暮らす人たちのそんな声も聞きながら、Muuruはいったいどんな場所になるのでしょうか。
コロナ禍の影響や社会情勢の変化による価格高騰、地盤調査の結果デザインの変更を余儀なくされ、思うように進んでいなかったものの、現時点で来年の春頃にはOPENできる予定とのこと。
ヨロンFunでは地域ライターの目を通して感じたこと、取材した内容とともに工事の進捗状況をお届けしていきます!
新しい場づくりは建物の形が見える前から始まっています。
Muuru建設中
2024.4.20撮影