ヨロン島を舞台にした森瑤子さんの小説『アイランド』をご存じですか?
近未来の世界を描いたロマンチックな輪廻転生のラブ・ストーリーで、書かれたのは1988年。文庫化もされています。この旅では『アイランド』を片手に、不思議なヨロン島の物語へ出発しましょう。
ここまで読んだあなたは自分で本を購入してヨロン島への旅行バックに入れましたか?
どうしようかなと気になりつつ、本を持たずにヨロン島へ来てしまった方は、まず、与論町立図書館へ向かいましょう。
図書館には森瑤子さんコーナーがあります。観光客でも申請すれば借りられるケースがありますので、借りて近くのカフェで読むもよし、そのまま図書館で読むもよし。自分の読書スタイルに合わせて選んでくださいね。
カフェで読む派のあなたは、図書館から徒歩3分。MEEDAFU’S YUI COFFEEへ行くのはいかがでしょう。一人客におすすめの奥のソファ席が空いてたらラッキー。コーヒーを片手にページを開きましょう。朝食がまだなら、朝食を食べながらもいいですね。
『アイランド』の始まりはけっこうびっくり。え…この話、なんなの? ほんとにヨロン出てくるの? という感じですが、途中からだんだんとヨロン島に引き寄せられていく感じがたまりません。
メーダフさん(MEEDAFU’S YUI COFFEEのこと)でちょっと長居しすぎたかな、の11時。店を替えましょう。茶花海岸へ坂道を下ってCafe CocoへGO。ランチorスイーツを食べながら再び『アイランド』の世界に。食べ終わる頃にはきっと最後まで読み終わり、心もお腹も満足。
まだ余韻が残っているそのまま、レンタカーを借りて本に出てきた按司根津栄神社、船倉海岸(鳩の湖)、そして最後に森瑤子さんの別荘のお庭を改装してオープンしたYoron Seaside Gardenへ。
Yoron Seaside Gardenのカフェは雰囲気最高です。オープン状況をInstagramで確認して開いていたら営業時間に間に合うように向かうとよいと思います。お店の前には森瑤子さんが眠るお墓があります。お店が開いてなくても、お墓に手を合わせることはできますのでぜひ訪れてください。
いかがでしたか?
他にもサザンクロスセンターではサバニが見られたり、森瑤子さんの直筆が展示されています。
また、大金久海岸に出来たMuuruでは冬期、水曜日にBook Cafeイベントをしています。『アイランド』に出てきた大金久海岸と一緒に立ち寄ってみるのもおすすめですよ。
物語の舞台である2003年もすでに20年以上前。超電導式潜水船も、赤崎海岸に海中レストランもそのかけらさえ見えませんが、この話の中に出てくるヨロン島での会話や風景、歴史や伝承はとてもリアル。本当にこの島を好きだったのだろうなと森瑤子さんの愛を感じます。
ロマンティックな輪廻転生の物語。ヨロン島の不思議な空気に触れて、あなたも自分だけの物語を探してみてください。